ロング」カテゴリーアーカイブ

2007/12/09 刈場坂峠

2007年12月9日
コース 多摩湖~飯能~国道299~刈場坂峠~グリーンライン~顔振峠~飯能~多摩湖

参加メンバー
I野 ・ Dandelion ・ リーダー ・ kyukyuta

バイクルのロングは、おそらく今年最後になるだろう、ということでコースを思案。「最後なんだったら行ったことのない所がいいんじゃない!」となり、刈場坂峠に決定。

この刈場坂峠は標高818m。国道299号線の正丸トンネル入り口(標高約370m)から奥武蔵グリーンラインへと続いている標高差約448m、道のり約6kmの難易度高めの峠道。登り始めの勾配が一番きつく出鼻をくじかれ、途中勾配が緩むものの足の回復も望めず、いつ終わるともわからない、見えない先をただひたすら目指す精神的にも肉体的にもきつい坂なのです。
まあ、一年の締めくくりにはいいかな・・・。

今回は飯能経由のルートなので、いつもと違うコンビニで補給食を調達し、まずは飯能を目指していざスタート。
と思ったら、走り始めて数百メートルのところで、リーダーの前輪がパンク。チューブラータイヤのタイヤ交換にメンバーは興味津々・・・。手際よく修理は完了!気を取り直して再スタート。

飯能までは軽い起伏はあるものの、ほぼフラットなコース。三ヶ島ペダル前を通過し、国道16号を横切り、八高線沿いの入間メモリアルパークの長い坂を下り、名栗川を渡って飯能に到着。そのまま国道299まで突っ切り、東吾野のコンビニで一旦休憩。

ここまでは登りもほとんど無く、メンバーもほぼ余裕で会話も弾んでいる。補給を済ませ、今度は正丸駅を目指して走り出す。この辺りからコースは起伏が多くなり、徐々に足に疲労が貯まり始める。おまけに風も強くなり出し、なんだかいやなムードに・・・。

国道299は単調なコースで、いつまで経っても景色は変わり映えが無く、しかもあまり良い景色とは言えず、車も比較的多いので、精神的消耗が激しい。しかも今回は向かい風!疲労は貯まる一方で、正丸駅に着いた時にはかなり消耗してしまっていて、この先不安が残る。

しばらくストレッチなどして、いよいよ刈場坂峠目指してスタート。登り始めからいきなり急勾配なので早々からバラバラになり、各々マイペースで峠を目指す。しばらくすると勾配も緩むが、時すでに遅し!もう足が終わっている。単調な景色、初めて走る道に為す術もなくただひたすら頂上を目指す。

途中道路脇に東屋が見えると、登りもいよいよ後半だ。この辺りから今までと少し景色が変わり、精神的に一息付ける感じだ。いっぱいだった足にも少し余裕が出てくる。

なんとなく先が見えてくる後半戦の九十九折りを気合いを入れて登り、無事峠に到着。

「お疲れ様でした~!」

峠では眼下に広がる景色が素晴らしく美しく、登り坂の辛かったことも思わず忘れてしまいそうだ。
(そんなわけはないが・・・。)

景色のご褒美を感応しながら、峠の茶屋で山椒みそおでんをいただく。

疲れた体に、プルンと暖かいみそおでん。しかも、ここのは山椒とゆずが入っていて、みんな口々に「美味しぃ~。」と連発。本当に美味しかったです。

聞けばこの茶屋は、今期は今日で店じまいだそうで、来期オープンは4月頃とのこと。本当にラッキーでした。

みそおでんも食べ終え、程なく休んで今度はグリーンラインを顔振峠目指して走り出す。標高が高く、気温が低いので、休んで冷えた体にはこたえるスタートとなりました。

グリーンラインはアップダウンのコーストはいえ、顔振峠に向かって下り基調なので、なかなか体が温まらない。ちょっとした登りでは、疲れているにもかかわらずペースを上げて何とか体を燃焼させる走り。

しばらくアップダウンをこなしていると、次第に気温も上がってきて、ずいぶん下りてきたことがわかる。途中いくつもの峠の目印を確認しながら、無事顔振峠に到着。

今回メインの峠はひとつだけでしたが、なかなか簡易度が高く、内容は非常に濃いものとなり、有意義な一年の締めくくりになりました。数ヶ月前まで峠も走ったことの無かったメンバーが、ここまで走れるようになって本当にこれから楽しみです。

来年も、いろんな所へ行きましょうね!

あっ、鬼が笑いますね!


2007/11/25 山伏峠

2007年11月25日
コース 多摩湖~山王峠~山伏峠~山王峠

参加メンバー
あんちゃん ・ しゃくれ ・ I野 ・ ARIKO ・ K菅 ・ わんにゃ・ T内 ・ Dandelion ・ リーダー ・ kyukyuta ・ よっしー ・ サポート部隊7名

今回のロングのテーマは、『脱・初心者』 ロング経験の少ないメンバーからの「峠に挑戦したい!」という要望に応えて、コース決めからペース配分、サポート体制、イベント(昼食にジンギスカン)まで考えました。
初心者といってもロング経験が浅いだけで、それなりに走れることもあり、コースは正丸峠に決定。ペースはゆっくり行くことを約束し、珍しくサポートカーを付けての万全体制です。

走行会終了後、いつものように多摩湖下のコンビニで補給食を調達し、ルートを確認。青梅街道から岩蔵街道を経て、山王峠経由で名栗川沿いを行き、山伏峠を越えて正丸峠を目指すコース。山王峠手前では、初心者対応モードということで、一旦コンビニ休憩を追加。更に今回はメンバーが多いため、青梅街道など通行量の多いところは、初心者組と健脚組に分けて走行することを決めていよいよスタート。

今日の天気は快晴で、雲ひとつ無い良い天気。日差しも強く気温も徐々に上昇傾向で、少し走り出すとちょっと汗ばむほどだ。通行量の多いところも、分散走行で順調に進む。青梅街道を無事に抜け、岩蔵街道~笹仁田峠を越え一気にダウンヒル。「帰りはここを登るんですよ。」と告げると、「下るのもったいな~い。」と初心者組。下りきって岩蔵温泉脇を通過する頃、健脚組と無事合流。ここから数キロ走って、コンビニ休憩。

しかし、健脚組は絶妙なペース配分でした。数ヶ月前まではロング初心者だったことを考えると、成長ぶりを実感しますね。

しばらく休み、補給を済ませ再び走り出す。走り出し早々は山王峠越え。ここは比較的距離が短いが勾配はそこそこきつめ。難易度的には低く、この先を考えて出来るだけ足を使わずにクリアする。

一気に下って、今度は名栗川沿いを進む。この辺りはほぼ平坦で、景色が良く、車も少なく、非常にのんびりした感じで、ロングが気持ちいいと一番感じるポイントだ。メンバーの足もまだまだフレッシュで、快調に進む。

名栗の分岐を過ぎ、“南無新井不動尊”の水汲み場で一時停止。この先はもう山伏峠の麓。各々ヒルクライムに備えて補給や休憩を取る。

そしていよいよ今日のメイン、山伏峠のヒルクライム開始。スタート早々は牽制状態でゆっくり登る。登りながらの会話も上に行くにつれて少なくなる。次第にペースが上がり、いよいよサバイバル戦。一人また一人と集団を離脱しマイペースに切り替える。ロング初心者も初めて経験する勾配に戸惑いながらも坦々と峠を目指し、皆無事に峠で合流。少し休憩した後、残る1kmのヒルクライムをこなし正丸峠に到着しました。

今回はサポーターを含め18名の大所帯。予約も入れずに正丸峠の奥村茶屋さんに押しかけ、ジンギスカンを囲み、プチ宴会気分の昼食となりました。

さてさて帰り道。時間もかなり経っていて、慌てて帰りたいところですが、今日のテーマに反するのでペースは上げずに走りだす。

正丸、山伏を一気にダウンヒルし、来た道をそのまま逆走ルート。名栗川沿いを進み、山王峠に差し掛かる。帰る側からの山王峠は、更に短く勾配がきつくなる帰り道の最難関。ここを何とか無事に超え、残る難所は笹仁田峠。ダラダラと続く登りに加え、車の通行量も多く、なんとも走りにくい峠なのです。「ここを登り切ったらご褒美ね!」などど言いつつ無事に峠を越え、帰り道最後のコンビニ休憩をとって、最終ラン。ようやく多摩湖入り口にたどり着いたときには日が暮れてしまいました。

今回のロングは、みんなのレベルアップに関心の一言です。

力も当然ですが、ペース配分、バイクコントロール、周りへの配慮等々・・・。

本当に今後が頼もしいです。


2007/10/21 刈場坂峠

2007年10月21日
コース 多摩湖~山王峠~山伏峠~国道299~丸山林道~大野峠~刈場坂峠~正丸峠~山伏峠~小沢峠

参加メンバー
あおちゃん ・ Dandelion ・ リーダー ・ よっしー

またまた行ってきました、「ツール・ド・奥武蔵」第2弾。

今回は、前回より更に奥地の丸山林道越えのコース。峠をいくつも超える、かなりハードなコースとなりましたが、メンバーそろって「ガッツリ走りたい!」という希望で決定しました。

いつものように多摩湖下のコンビニで補給食を調達し、今回のルートを山王峠経由と決めスタート。この日の天気は雲ひとつ無い快晴で、朝の寒さも治まって、気持ちの良いサイクリング日和となりました。

青梅街道~岩蔵街道~岩蔵温泉と順調に進み、最初の峠、山王峠に差し掛かる。でもここはまだまだ序盤も序盤ということで、足を使わずスローペースでクリア。峠を下り、名栗川沿いを山伏峠目指して進む。この辺りに来ると、たくさんのサイクリストとすれ違う。本当に自転車人口が増えていることを実感します。

名栗川沿いを気持ちよく進み、有間ダムの分岐を経て山伏峠の麓に到着。水分補給、トイレ休憩をしてヒルクライム開始。普段ならこの山伏峠が最終・最難関となるのだが、今回はまだ始まったばかり。とはいえ、この山伏峠は難易度が高く、苦難が予想される。

上り始めは非常にゆっくりしたペースで、会話をしながら楽しんで上っていたのだが、しばらくすると、先頭が無言になり、次第にペースが上がっていく。ナフタレンの臭いの材木置き場を過ぎた辺りでは、いつものペースになって、集団はバラバラになってしまう。結局いつもと変わらない疲労状態で峠に到着。この先大丈夫か!?

今度は峠を国道299方面へ下る。下りきって国道に出たところが正丸トンネルの出口となる。改めて居場所を確認し、丸山林道入り口を目指す。国道299をほぼ下り基調で進み、一気に丸山林道の入り口に到着。ここまで来るともう秩父、ずいぶん遠くまで来てしまいました。

いよいよメインのヒルクライム!距離はおよそ10km。
この丸山林道は、前半~中盤位まできつい勾配に所々檄坂が盛り込まれていて、後半にかけては、勾配が少し緩むものの、やはりきつい勾配が続く難コースだ。

上り始め早々から、コース初参加のDandelionさんが悲鳴を上げる。先頭も待つ余裕がないのかペースがなかなか合わず、バラバラになりかける。しかしまだまだ道中長いので、しばらく進んだところで呼吸を合わせ、一丸となって上ることにする。

これだけ上りがきついと勾配が気になるので、POLAR・CS400で勾配を確認しつつ上る。ちょっと坂が緩くなったなぁと思っても8%だったりする。10%を越えるところも頻繁で、14%、16%と、カウントしていく。

中盤の“きのこ茶屋”を過ぎると檄坂区間もあと少しだ。気合いを入れて残る檄坂をカーブひとつずつクリアしていく。ようやく檄坂区間が終わる分岐に近づくが、勾配はどんどん増していくばかり。16%...17%...。分岐はもう目前。18%...19%「19パーセントでたぁ」と、叫んだところで、檄坂区間終了。と同時にDandelionさんの足がつりかける。

一休みして、再度スタート。この先はもう檄坂はないが、きつい勾配はまだまだ続く。 少しペースを抑え坦々と上るのみだ。
上に上がるにつれて、景色も開けてくる。眼下に広がる景色や、青空と山のコントラストも美しく、きつい坂もなんだか楽しくなってくる。
(だからまた来てしまうんですね!)

美しい景色を感応しながら、九十九折りをいくつもいくつも超え、上りも終盤戦なると、勾配も落ち着いてくる。
途中、野生のお猿さんと遭遇するシーンもあり、来るところまで来たんだなと実感する。
ようやく大野峠手前の県民の森に到着。ここまで来たことについていろいろと語り合ったり記念撮影をしたりして、少し長めの休憩を取る。

そして再び走り出す。
今度は大野峠を経て、刈場坂峠を目指す。大野峠を過ぎると下り基調なのであっという間に刈場坂峠に到着。

本来ここは通過点のはずだったのだが、あまりに景色が綺麗だったので、ここでも一旦休憩。味噌おでんを食べながらしばし景色に酔いしれる。

しばらくして、今度は正丸峠を目指すため約6kmのダウンヒル。下りきったらまた上り、なんとも効率が悪く感じるが、これが目的だから仕方がない。

ここまで来てペースはもう上がらないかな?と思っていると、上り始めからペースアップ。しばらく集団で進むものの、結局バラバラになり、最後は各々のペースで正丸峠に到着。正丸峠からの景色も綺麗で、今回は都心のビル群までくっきり見えました。

景色を見ながら昼食をとり、ここから何となく帰り道モード。山伏峠を経て、最後の小沢峠を越え、実はもう一つ、意外にきつい笹仁田峠で締めくくった、峠三昧のツール・ド・奥武蔵でした。